先週末、近所のスーパーへ行くと思いのほか多くの人でにぎわっていた。いつもならすいている夕方である。涼みに来た人もいたのだろう。本道ではクーラーのない家も少なくない。よく冷えたスーパーは格好の避暑地である
▼見ていると惣菜の売れ行きがいい。この暑いのに家で煮炊きなんかしていられない。考えることは皆同じである。「炎天へ打つて出るべく茶漬飯」川崎展宏。食事はできるだけ簡単にしたい。札幌もきょうで一段落する見込みだが、きのうまで10日間連続して真夏日を記録していた。1976年に地域気象観測システム(アメダス)が開始されて以来、最長の日数だという。道内はどこも似たようなものである
▼消防庁の発表によると、7月29日から8月4日にかけて熱中症で緊急搬送された人が全国で1万8347人(速報値)いたそうだ。このうち死亡は57人で、北海道が47都道府県中最も多い7人だった。特に自宅で発症する例が目立つ。我慢強さが裏目に出ているのかもしれない。例年に増して実感はないがきょうは立秋である。寝苦しい夜が続いたため夏バテの人も少なくなかろう。夏の甲子園も開幕したばかり。きのうはやきもきしながら、1点を追う旭川大高を応援した道民も多かったはず。夏真っ盛りである
▼ところが立秋を境に今週末から、本道は急に涼しくなるらしい。札幌管区気象台の1カ月予報を見ても、8月2週目以降の気温はほぼ平年並みに戻るようだ。ただ、昼間はまだ暑く湿度も高い。自宅が暑過ぎるときは迷わず近所の避暑地へ出掛けるべきだろう。