月寒川広域改修前倒し 初弾の魚道12月にも発注

2019年08月20日 18時00分

 札幌建管は2019年度に事業着手した月寒川広域河川改修で、12月にも初弾工を発注する見通しだ。20年度の着工を予定していたが、防災・減災の観点から前倒す。工事は魚道の新設で、入札方式は制限付き一般競争、工事費は1億1000万円を見込んでいる。

 同河川は札幌市豊平区南部を水源に同区と白石区を流れ、石狩川水系豊平川に合流する1級河川。

 1965年に豊平川との合流点から上流4・5㌔地点―8・6㌔地点間(4・1㌔)で改修に着手し、91年に完了した。しかし、治水安全度が十分ではなく、14年9月、洪水による家屋浸水被害が発生している。

 このため、豊平川合流点4・5㌔地点から6・7㌔地点の2・2㌔で、堤防新設や河道掘削による河積拡大で浸水被害防止を図ることにした。事業期間は19―38年度の20カ年、総事業費は52億8000万円を試算する。

 事業概要は掘削2・2㌔、築堤1・1㌔、護岸4・4㌔。このほか、あかつき橋、東月寒橋の道路橋2橋の架け換えや排水25カ所、樋門・樋管を予定している。

 19年度の着手を予定していたが、18年度の補正で約1億5000万円の予算がついたことから調査設計を一部実施。19年度の事業費は約3億4000万円で、引き続き調査設計などを進めている。

 初弾工の箇所は同河川とJR函館本線が交差する地点の上流側[MAP↗]。既設の落差工で落差を緩やかにするとともに、魚道を設置する考えだ。

 20年度以降の残事業費は、約48億円を見込んでいる。


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