鈴木直道知事は2日、道東の弟子屈町と美幌町を訪れた。観光施設の視察や意見交換を通じて、地域との連携を強めた。
鈴木知事は、弟子屈町内で北海道女性大会釧路管内婦人大会に出席した後、徳永哲雄町長の案内で道の駅「摩周温泉」を視察。同施設の利用者数や運営状況の説明を受け、直売所などを視察した。
温泉熱を利用した発電や地元の人が作った地場産品の販売などを評価。年間30万人を超える利用者数もあり「名実ともに道東の観光拠点だ」とした。また、インバウンドの利用者も見据え「多言語化や国内外の人に使ってもらえる取り組みを国などと連携して取り組んでいきたい」と述べた。
美幌町では「知事のスクラムトーク」と銘打った意見交換会を実施。北見市、美幌町、津別町、訓子府町、置戸町の首長や女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の本橋麻里代表理事など団体の代表と地域の現状について話し合った。
菊池一春訓子府町長は老朽化が進む北見農業試験場について「害虫であるシストセンチュウの研究などで大きな役割を果たしている」と施設の重要性を強調。鈴木知事は「重要な施設と認識している。必要な予算を確保し、本来の機能が果たせるよう検討を進めていく」と応じた。