森トラスト(東京都港区虎ノ門2丁目3の17、伊達美和子社長)は、旧農林中金札幌支店の解体を岩田地崎建設に依頼し、着工した。工期は2020年6月30日まで。構想する大型複合開発の計画が固まるまで、貸し駐車場として活用する。整備スケジュール、設計、施工業者は未定としている。

解体に着工した旧農林中金札幌支店の建物

　16年7月、札幌市中央区大通西5丁目12の1[MAP↗]にある旧農林中金札幌支店の土地2763m²と建物(ＳＲＣ造、地下1地上4階、延べ4814m²)を取得。跡地で外資系ホテルを核とする大型複合開発を進めると発表した。

　森トラストは、大手ホテルチェーンの米マリオット・インターナショナル(メリーランド州)と業務提携し、軽井沢などのリゾートホテルを「ラフォーレ」から「マリオット」に再構築。20年春の開業に向け、奈良市内に最高級ブランドの「ＪＷマリオット・ホテル奈良」の建設を進めている。

　また、道内では森トラストの森章会長、個人で全額出資した投資会社のＭＡプラットフォーム(本社・東京)が、苫小牧市植苗で2500億円を投じ、富裕層向け滞在型リゾートを計画している。