大林組は2020年度、京極町で地熱発電所の可能性調査に向けた掘削を始める。早ければ5月ごろから林道拡幅などに取り掛かる。
掘削場所は京極町春日を流れるペーペナイ川に設置された京極ダムの上流。17年から3カ年かけて、熱源の事前調査をした結果、約1万㌔㍗の地熱発電が可能と推測した。発電は地中から噴き出す蒸気を利用するフラッシュサイクル方式を想定している。
国有林野内のため、北海道森林管理局から試掘のために0・395haの開発許可を得た。これまでの表面調査を継続するとともに、熱源の試掘を進める。
大林組は100%子会社の大林クリーンエナジーが全国で太陽光28カ所、バイオマス、風力各1カ所の発電所を運営。道内では釧路町、登別市、伊達市の3カ所で太陽光発電を実施している。
(北海道建設新聞2019年11月14日付2面より)