JR北海道は9日、札幌市内で18日開業予定のトレーラーハウス型無人宿泊施設「ジェイアールモバイルイン サッポロコトニ」3棟を報道陣に公開した。1棟当たり床面積約30m²で、6人まで宿泊可能なことから、外国人のグループ客などの利用を見込んでいる。
西区琴似1条1丁目1の3[MAP↗]のJR琴似駅から徒歩4分の同社所有地に設けた。宿泊客は受付のタッチパネル端末を使い遠隔地にいるフロント係とのテレビ対面を通じてチェックインする。この際に表示される暗証番号で部屋の鍵を開け閉めする仕組みだ。
無人管理システムは楽天コミュニケーションズ(本社・東京)製を採用した。受付端末とフロント係とのやりとりに専用回線を使うため、ハッキング被害のリスクが低い。
建物はアーキビジョン21(本社・千歳)の移動型木造住宅「スマートモデューロ」を使い、管理業務は民泊運営のMASSIVE SAPPORO(同・札幌)が受託する。
1泊2万―3万円。客室稼働率60%、年間売上高1500万円を目標とする。投資額は約5000万円。施設が好調なら来年は2、3施設の開業も検討するという。