小樽市は緑小跡地[MAP↗]への移転改築を計画する総合体育館[MAP↗]について、市民プール併設の可能性を公共施設再編計画案に残した。同計画素案で検討した民間施設の活用を断念し、単独改築かプール併設の2案とした。建設費は単独案が46億円、併設案が59億5000万円を試算している。
1月31日の定例会見で、迫俊哉市長が公共施設再編計画案の一部を明らかにした。
同計画は、個別施設計画(長寿命化計画)の基本方針として活用する。昨年の3定市議会前に素案を発表し、市役所を含む対象39施設について、統廃合など3パターンの整備方針を提示。3月の1定市議会で1パターンに絞った同計画案を示す。
素案で3パターンの整備方針を示した総合体育館は、民間施設活用案を取りやめ、単独整備案と市民プール併設案の2案とするイレギュラーな結果になった。
プールに対する市民ニーズを理解しつつも、事業期間や整備費などの課題があるため、今後の検討課題として残すこととした。
また、素案では示さなかった産業会館の活用が新たに盛り込まれる予定。総合教育会議の提案で、2階ホールに生涯学習プラザの機能を移転させる。
市が買い取った道立小樽商高跡は国立小樽海上技術学校、市教育委員会、高等看護学院の3機能を入居させる方針だ。
(北海道建設新聞2020年2月4日付11面より)