21年度着工へ
帯広開建は、海と崖に挟まれた広尾町内の336号で雪崩や越波の対策に取り組む。法面につり柵を設置するほか、覆道内への波の浸入を防ぐ板を設置する。予算措置に応じて2021年度に着工し、道路環境の向上を図る。
336号広尾町では襟広防災を推進しているが法面対策が中心となるため、雪崩・越波対策は維持管理事業の一環として実施する。雪崩対策を施すのは、モイケシ覆道[MAP↗]付近の20mと音調津覆道[MAP↗]付近の100m。それぞれ法面につり柵を設置する。
オリコマナイ覆道[MAP↗]では、太平洋からの越波を受けて道路内に海水が入り込む事象が頻発している。このため、総延長1041mの同覆道側面に開いている穴をポリカーボネート折板でふさぎ、日光を通しつつも海からの波を遮断できるよう対策を図る。
設計は19年度、構研エンジニアリングが担当した。この業務の中で美幌覆道(324m、1996年完成)の耐荷力詳細照査も実施し、対策が必要と思われる箇所の強度をシミュレーションしたが、今回は対策の必要がないと判断した。
(北海道建設新聞2020年5月25日付9面より)