不動産投資を手掛ける香港の特別目的会社、ロング・フォレスト・ディベロップメント・リミテッドは倶知安町内で宿泊施設や商業施設の新築を計画している。開発面積は4㏊。敷地造成を含めて着工は早くとも2021年になる見通し。施工業者は今後決める。
プロジェクトのアセットマネジメントはクロスパス・アドバイザーズ(東京都港区六本木6丁目2の31、黒田恵吾代表取締役)が担当している。同社によると、温泉と水井戸の掘削は完了。デザインは海外の設計者に依頼済みで、施設規模や着工・開業時期の検討を進めている。
建設地は倶知安町旭393の1。1月に開業したホテルのパークハイアットニセコHANAZONOから約1・5km北側に位置し、近隣にはHANAZONO Golfがある。開発面積は4万1000m²を予定する。
今夏にもコンドミニアムや商業施設などの新築に向けた敷地造成に入る予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で訪日外国人が大きく落ち込んでいることからプラン全体を見直しているという。
年内に施設の詳細やスケジュールを固める方針。黒田代表取締役は造成時期が「来年以降になる」とした上で、「着工から全体の完成まで最低2年はかかる」と話している。
(北海道建設新聞2020年7月17日付2面より)