当麻町の駅前再整備計画が、2020年度に入ってから保留状態だ。JR当麻駅前の空き地を活用しようと、ことし3月まで飲食店の出店希望者を募集していたが、応募がなく断念。町は計画を見直しており、再び募集するかどうかについても検討中とする。
出店者を募集していたのは、駅の向かいにある4条南3丁目の町有地。道道当麻停線と町道片住町道路に接しており、店舗として使用できる敷地面積は313・82m²ある。
市街地活性化を目的に、19年度から駅前再整備に着手し、用地購入や整地などを進めていた。昼夜を通して営業する飲食店の出店希望者を募集し、出店が決まり次第、町が7台分の駐車場や通路を整備する計画だった。店舗は、出店者が建設するものとしていた。
2件ほど町への打診があったが、商業用地のため住宅を併設できないことなどがネックとなり、両者とも断念した。
対象の町有地にはもともと、飲食店やスナックが建っていたが、10年以上前に閉店。西側隣接地に建っていた飲食店も2年前に撤退した。いずれも店主の高齢化や後継ぎ不足を原因に挙げている。
町は、駅前に再び飲食店を呼び込み、町民らの交流の場を設けることで、市街地活性化につなげようとしていた。現在、飲食店を再募集するかは未定で、一度白紙に戻った計画を協議している段階だ。(旭川)
(北海道建設新聞2020年8月26日付12面より)