現場の風景 旭川市総合庁舎建て替えと工高生

2020年09月04日 15時00分

立ち並ぶ親杭を望む旭川工高生

 旭川市の芯を貫いて、市民を支える柱が幾筋も空へ伸びる。長年、市政の中心となってきた現総合庁舎に見守られる形で、新総合庁舎が立ち上がりつつある。傍らには、ベテラン技術者に指導を受ける未来のエンジニアたち。風景が重なった。

 8月31日、旭川建設業協会主催の学生向け現場見学会を取材し、旭川市発注の総合庁舎建て替え新築の現場に入った。

 2020年3月31日に着工し、現在は地下の掘削が進み、作業構台の設置に向けて親杭が並ぶ。23年8月31日まで延べ41カ月、冬季休工を除くと実質35カ月半で、地下1地上9階の新庁舎が誕生する。その土台を造成している真っただ中だ。

 地下はRC造で、地上はS造。地階の下は直接基礎で、厚さ3・5mほどのコンクリート面が高さ44・1m、建築面積3675m²の庁舎を支えることになる。地階の周りは深さ11―12mの杭基礎106本が囲む。

 親杭と構台は、新たな足場にバトンを渡して姿を消すが、仕上げた土台は50年、100年と残り続ける。新庁舎が完成するのは3年後の夏。今夏、初めて現場に足を踏み入れ先輩技術者の話に目を輝かせた旭川工高建築科1年生たちが、旭川を支える現場人生の端緒に就いている頃合いだ。(旭川支社・門間 康志記者)

(北海道建設新聞2020年9月3日付10面より)


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