北海道内の食や観光の最新情報を教えてくれる雑誌を折に触れ購入している。「北海道じゃらん」(リクルート)や「HO」(ぶらんとマガジン社)、「poroco」(えんれいしゃ)などである
▼新しいカフェができた、おいしいラーメンがある、温泉に出掛けるならここ、といった記事が並ぶ。見ているだけで楽しい。気になった所には実際に足を運んでみたりして。多彩な魅力を持つ土地に暮らす幸せである。だからだろう。毎年この結果を見ると誇らしく感じたり、当然と思ったり―。民間調査会社のブランド総合研究所(東京)が先週発表した「地域ブランド調査2020」の魅力度ランキングで、ことしも北海道が47都道府県中1位に輝いた。2009年から12年連続だという
▼各回答に重み付けして算出した「魅力度スコア」は60・8で、2位の京都(49・9)、3位の沖縄(44・1)を大きく引き離す。都道府県平均が21・5と聞くと、当然と思いながらも本道のスコアに恐縮するばかりである。どこがそんなに気に入られているのか。地域資源評価の項目では豊かな自然と食事が際立って高い。一方で歴史や伝統、人の優しさやおもてなしはすずめの涙ほど。これもまたいつも通りである
▼最近、ウポポイがオープンして歴史や伝統へのてこ入れが図られた。人に関してはぶっきらぼうなところもあるが、これはまあ、おいおい改善していくほかあるまい。「Go To」キャンペーンが続いている。これを機により多くの人が雑誌片手に本道を歩いてくれるといい。コロナ対策は忘れずに。