第3種電気主任技術者取得 琴似工高3年の今野さん

2021年02月07日 10時00分

 札幌琴似工高電気科3年生の今野真緒さんが第3種電気主任技術者の資格を取得した。取得を志してからは1日5、6時間の勉強を継続。そのかいあって見事合格を果たした。4月からは社会人となり、資格を生かした電気設備保全の仕事に携わるが「早く1人で仕事ができるようになりたい」と意気込んでいる。

「自分にできることを増やしたい」と意欲的に話す今野さん

 中学2年生のとき、建物の維持管理に携わる叔父から仕事の話を聞き、「電気ってかっこいい」と興味を持ち、同校電気科へ進学。担任の遠藤航介教諭からこの資格について説明されたことがきっかけとなり、高校1年生の12月から本格的な勉強を開始した。

 試験は、理論、電力、機械、法規の4科目を3年間で合格することが求められる。電気技術者試験センターによると、2020年度の合格率は9.8%だった。

 授業と重なる部分もあったが授業以外での自主学習が必須だった。このため、自分を鼓舞しながら勉強に励んだという。「1日1章分の問題を解くと決め、徐々にペースを上げて解く量を増やしていった」と振り返る。

 試験前日は午前9時から夜中まで勉強し自分を追い込んだ。免状を手にしたのは昨年12月8日で「合格できるか不安だった」と話す。遠藤教諭は「在学中の取得は札幌琴似工高で初の快挙では」とたたえる。

 在学中には第1種電気工事士試験に合格したほか、第2種電気工事士と認定電気工事従事者の資格も取得。ことし1月27日には消防設備士甲種第4類にも合格した。数多くの試験を突破してきたが、「第2種と第1種の主任技術者の資格も取得し、自分にできることを増やしたい」と話すなど目標は高く、今後も努力を続ける考えだ。

(北海道建設新聞2021年2月5日付12面より)


関連キーワード: フレッシュ 学校 技能

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

北海道建設新聞社新卒・キャリア記者採用募集バナー
  • 北海道水替事業協同組合
  • オノデラ
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

丸彦渡辺建設が31日付で清水建設の子会社に
2023年05月12日 (17,083)
上位50社、過去16年で最高額 22年度道内ゼネコ...
2023年05月11日 (8,655)
ラピダスの工場新築で関連企業から多数の問い合わせ
2023年05月25日 (7,237)
砂川に複合型施設オープン シロの福永敬弘社長に聞く
2023年05月22日 (4,979)
熊谷組JV、道新幹線トンネル工事で虚偽報告
2023年05月08日 (4,160)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 行政書士 new
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第31回「特に需要が増える繁忙期」。情勢を把握して適切な宣伝を行うと、新規顧客獲得につながるかもしれません。

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第255回「内臓脂肪蓄積」。ポッコリお腹は悪性肥満、生活習慣の改善が必要です。

連載 ごみの錬金術師

ごみの錬金術師
廃ガラス製品を新たな姿に。道総研エネ環地研の稲野さんの研究を紹介。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第32回「確実に伝えたい色」。青と黄色は色覚に左右されにくい「伝える色」です。