コロナ後の航空需要見極め検討
札幌市の秋元克広市長は18日に開いた定例記者会見で、2020年度末に取りまとめる予定だった丘珠空港の利活用方針を示す将来像について、アフターコロナの航空需要などを見極めるため、「少し先延ばして議論する必要がある」との考えを示した。
丘珠空港は、医療ジェットの通年運航化などを見据え、滑走路延長を含めた議論を進めてきた。
新型コロナウイルス感染症の影響で、航空業界の需要が落ち込んでいることなどを踏まえ、秋元市長は将来像を策定する時期の先送りに言及。「コロナ後の需要など状況を見ながら利活用を検討していく」とし、民営化が進む道内他空港との役割分担も含めて議論する必要性を強調した。
このほか、東京五輪マラソン・競歩の札幌開催に向けた準備状況に関しては「交通規制や夏の同時期に開かれるイベントとの調整なども順調に進めている」と説明。一方で「観客をどの程度入れるのかで感染症対策は大きく変わる」と述べ、大会組織委員会などの観客の考え方を注視する姿勢を見せた。
(北海道建設新聞2021年2月19日付14面より)