丘珠空港の将来像策定時期は先送り 秋元札幌市長が見解

2021年02月20日 10時00分

コロナ後の航空需要見極め検討

 札幌市の秋元克広市長は18日に開いた定例記者会見で、2020年度末に取りまとめる予定だった丘珠空港の利活用方針を示す将来像について、アフターコロナの航空需要などを見極めるため、「少し先延ばして議論する必要がある」との考えを示した。

将来像の策定作業を進めている丘珠空港について話す秋元市長

 丘珠空港は、医療ジェットの通年運航化などを見据え、滑走路延長を含めた議論を進めてきた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、航空業界の需要が落ち込んでいることなどを踏まえ、秋元市長は将来像を策定する時期の先送りに言及。「コロナ後の需要など状況を見ながら利活用を検討していく」とし、民営化が進む道内他空港との役割分担も含めて議論する必要性を強調した。

 このほか、東京五輪マラソン・競歩の札幌開催に向けた準備状況に関しては「交通規制や夏の同時期に開かれるイベントとの調整なども順調に進めている」と説明。一方で「観客をどの程度入れるのかで感染症対策は大きく変わる」と述べ、大会組織委員会などの観客の考え方を注視する姿勢を見せた。

(北海道建設新聞2021年2月19日付14面より)


関連キーワード: さっぽろ圏 空港

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 北海道水替事業協同組合
  • オノデラ
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,401)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,304)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,283)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,089)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (993)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。