定例会で中西市長が回答
留萌市は、8日の定例市議会一般質問で、飲料水や食品事業を手掛けているポッカサッポロフード&ビバレッジと、アウトドア用品メーカー・モンベルの企業誘致に向けた協議状況を報告した。村山ゆかり氏(萌芽クラブ)と鵜城雪子氏(無会派)の質問に中西俊司市長が答えた。
中西市長は、ポッカサッポロフード&ビバレッジについて「留萌管内の未利用ホタテ稚貝を活用し、留萌市内の加工処理施設で1次処理した上で、カップスープ製品の開発の可能性を探るため実証実験を行うなど提携を図っている」と説明。
モンベルに関しては「アウトドアに関する活動や、知識を2021年度に策定予定の観光ブランドデザインに生かしていくため、包括連携協定の締結を予定している」ことを明らかにした。
また、両社の工場新設などに触れ、「いずれもすぐに工場や店舗が誘致されるわけではないが、関係性強化に努め誘致に向け確実に成果を上げたい」と述べた。
村山氏は「企業誘致のメリット、経済効果をどのように考えているのか」とただし、中西市長は「稼げる素材を市が見つけてその中で法人税、所得税をあげてもらう。雇用など地場のものを活用して、行われるのが最大のメリットになると思う」との考えを示した。
鵜城氏は「ポッカが留萌市に会社を新設した場合、経済効果は計り知れないと思うが、市はどの程度の効果を見込んでいるのか」と追求。中西市長は「加工場との雇用の問題、生産量などを含め、数字を出すための実証実験をしているということで理解してもらいたい」と応じた。
(北海道建設新聞2021年3月9日付4面より)