道新幹線活用小樽まちづくり協で報告 公共事業事前評価へ
北海道新幹線仮称・新小樽駅の駅前広場計画案が明らかになった。公共交通車用と一般車用の2つのロータリーを備え、一般車用に設ける一時駐車場やバースに身障者専用スペースを確保。2022年度に公共事業大規模等事前評価を受け、23年度の都市計画決定を目指す。また、関連施設の周辺駐車場は21年度に概略設計を進め、事前評価時に照査を受ける。
小樽経済センターで開かれた第7回北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会(会長・迫俊哉小樽市長)で報告した。都市計画変更に向け、道や公安委員会との事前協議が終わったことから、修正したレイアウトを計画案として活用する。
駅前広場の概要を見ると、敷地面積は7800m²で、車道幅員は6m、舗道幅員はキャノピー設置時が5m、通常が2・5mと設定。公共交通車用ロータリーは、バスバース4カ所、タクシーバースが降車2カ所と乗車3カ所、タクシープール16台分を確保する。一般車用ロータリーは、バースが一般と身障者で各2カ所、一時駐車場が一般16台と身障者2台とした。
関連施設の周辺駐車場は1万2500m²を見込み、広場に隣接する多目的広場2053m²(臨時駐車場分78台)と中長期駐車場25台のほか、勝納川の対岸に122台(小型112台、大型10台)と57台(全て小型)の2カ所を配置。河川対岸へは、車両が新設する橋梁(橋長22・6m)、徒歩が既存の清川橋でアクセスする。
このほか、物販施設やレンタカーカウンターなどを想定する新駅付帯施設で、新駅高架下1階の駅前広場側に、延べ500m²程度のスペースが確保できると鉄道運輸機構から回答があったと事務局が報告。外壁や内部造作は小樽市が設計・施工し、駅舎基本設計が始まる22年夏までにレイアウト案を固める。
(北海道建設新聞2021年3月24日付19面より)