中山組がバイオ燃料事業に参入 マレーシアに法人設立

2021年04月20日 10時00分

現地のパームヤシ殻 今夏にも日本へ初出荷

 中山組(本社・札幌)は、バイオマス燃料事業に参入する。マレーシアに設立したグループ会社を通じて、現地産のバイオ燃料、パームヤシ殻(PKS)を日本の商社向けに輸出する。現在ヤシ殻の調達を進めていて、早ければ8月にも初出荷する見通しだ。数年内に年間売上高2億円を目指す。環境分野でSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を打ち出すと同時に、新たな収益源を育てる。

 現地法人は「DAYA SYNERGY BORNEO」(ダヤシナジーボルネオ、DSB)で、2020年5月に設立した。資本金は100万リンギット(約2600万円に相当)。同名の日本法人が全額出資し、ボルネオ島北部にあるサバ州の州都コタキナバル市内に登記した。

 日本法人は20年4月、廃棄物処理を手掛ける中山組子会社の環境エンジニアリング(本社・札幌)と、工場設備コンサルタントのKANZAI(同)が折半出資で設立。札幌市東区北18条東1丁目3の3に本社を構える。2法人の代表者は、環境エンジアリング社長で中山組取締役専務執行役員の滝沢秀樹氏が兼任する。

 マレーシアでのパートナーとして、日本への輸出実績を持つバイオ燃料販売業、PERINTIS PROGRESIF(ペリンティスプログレシフ、本社・コタキナバル市)と業務提携した。昨秋までに、滝沢中山組専務や堀内俊幸KANZAI社長ら4人がペリンティス取締役に就任。同国でのバイオ燃料事業のノウハウを蓄積中だ。

ボルネオ島のタワウ市内にバイオ燃料貯蔵施設を構えた

 DSBは昨年9月、ヤシ殻を最大1万5000㌧ためられる約6700m²の貯蔵施設を州南部タワウ市内に確保。ペリンティスの協力で、周辺の植物油工場などからヤシ殻の調達を始めた。近隣の河川を経由して運搬船でタワウ港に殻を運び、日本行きの本船に積み込む。輸出は当面1万㌧を目標とする。

 日本国内では12年に固定価格買取制度(FIT)が始まり、道内でもバイオマス発電所が増えている。燃料需要は今後も高まる見通しだ。

(北海道建設新聞2021年4月19日付1面より)


関連キーワード: エネルギー

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • 北海道水替事業協同組合
  • 東宏

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想...
2021年01月13日 (4k)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (2.3k)
定山渓グランドホテル瑞苑建て替え 20年春に着工...
2019年02月28日 (1.2k)
北広島市と日本エスコン 駅西口周辺エリア活性化整備...
2021年04月27日 (1.1k)
大成が542億円で首位 20年度ゼネコン道内受注高...
2021年05月11日 (1k)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓new

おとなの養生訓
第207回は「変異株」。第4派の原因となったイギリス株。感染力が強いため、対策の徹底や再点検が必要です。

連載 本間純子
いつもの暮らし便
new

本間純子 いつもの暮らし便
第8回「ワンルームマンションで暮らすこと」プラス2畳分の収納があると、生活がしやすくなります。

連載 都心再生

札幌駅前、大通り、ススキノ・中島公園の市内都心部各エリアの再開発動向を追った。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第7回「一時支援金の事前確認」珍しい業種、取引のなかった顧客との新たな出会いの契機になりました。