みんなのホームタウン目指す
北広島市と日本エスコンは、JR北広島駅の西口周辺エリア活性化整備計画をまとめた。北海道ボールパークFビレッジ(BP)の2023年3月開業、駅西口周辺エリア活性化という2つのきっかけを通して、多くの人がまちに関わりや愛着を持つ「みんなにとってのホームタウンに」という目指す姿を掲げた。
駅西口の未利用市有地を有効活用するため、両者は3月30日にパートナー協定を結んだ。期間は30年3月末まで。整備対象のA―D工区は現在、Aが駅前広場(敷地面積9411m²)と駅前西口公園(3609m²)、Bが芸術文化ホール臨時駐車場など(5514m²)、C工区が更地(3395m²)、D工区が市営西駐車場(3396m²)となっている。
多くの人を呼び込む求心力を高めたり、まちに関われるきっかけを提供したりするほか、交流・関係・定住人口増加、持続可能な地域運営や地域循環経済の実現、地域住民と連携したまちづくりを推進する。
将来像の実現に向け、各種活性化事業を展開。事業コンセプトは「キタヒロ・ホームタウン―BASE」とした。多くの人が行き交う交流空間や宿泊機能と連携したイノベーション拠点の整備、緑豊かな広場・公園の配置、安全に移動できる歩行者空間の整備、北広島らしさを生かした暮らしのブランド化などに取り組む。
基盤整備として、A工区はBPへの移動などに使うバス乗降場や商業施設、ホテルなどで構成する複合交流拠点を備え、B工区には居住・商業・子育て支援などの複合交流拠点を配置。C・D工区は良質な住宅と公共駐車場を設ける。エリア内の民有地についても所有者と検討を重ね、低未利用地有効活用・機能更新を図る。
事業実施に当たっては、地域主体でまちづくりの計画、運営を考えるマネジメント体制を構築する。
早ければ5月中旬に整備計画の市民説明会を開催。その後、駅前に当たるA、B工区の個別事業計画策定に入り、秋ごろの事業計画説明会を経て、22年春に着手という流れを描く。
(北海道建設新聞2021年4月26日付16面より)
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