JRTTが小樽市に依頼
鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)は6日、小樽市に北海道新幹線仮称・新小樽駅のデザインコンセプト作成を依頼した。北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会内にコンセプトの検討部会を立ち上げ、1年間かけてまとめる。これを基に機構がデザイン素案を作る。
JRTTでは新幹線駅の建設に当たり、地元自治体のアイデアを取り入れて設計をしている。北海道新幹線建設局の竹津英二局長が市役所を訪問し、迫俊哉小樽市長にデザインコンセプト作成依頼文書を手渡した。

竹津局長(左)が迫市長にデザインコンセプト作成依頼文書を手渡した
竹津局長は「地元自治体と連携しながら、より良い駅をつくっていきたい」と強調。迫市長は新小樽駅について「天狗山の麓にできるため自然との調和、小樽の歴史性を踏まえた落ち着いた雰囲気、使いやすさなどに配慮しなければ」と話し、市民の意見を聞きながら検討する姿勢を示した。
北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会内で、デザインコンセプトを検討する部会を夏に立ち上げる予定。JRTTは、駅の実施設計着手は数年先だとしている。
この日は同じく新駅を設ける長万部町、7日は倶知安町にデザインコンセプトの作成を依頼。八雲町には後日依頼をする。
(北海道建設新聞2021年5月10日付13面より)