国費ベースで64%増 札幌市の22年度開発予算概算要望

2021年07月12日 10時00分

百合が原公園PFI導入費盛る

 札幌市は8日、2022年度の北海道開発予算概算要望額を明らかにした。国費ベースで21年度配分額を63.6%上回る189億5000万円を要望。新規で、20年度に事業者公募を見送った百合が原公園のパークPFI導入に向けた費用を盛り込んだ。道路・街路で札幌北広島環状線屯田西工区や交通安全施設整備の歩道バリアフリー、公営住宅等整備が要望額を押し上げた。このほか、道路・街路の全国枠で五輪通拡幅の確定測量と実施設計費を新規計上した。

 社会資本整備総合交付金(社交金)と防災・安全交付金(防安)の要望額を国費ベースで積み上げた。全国枠交付金、補助金は含めていない。

 内訳は、社交金が105億4400万円で21年度配分比(以下同)90.2%増。防安も84億600万円で39.1%増えた。構成比は社交金が55.6%、防安が44.4%で、社交金の割合が3.6ポイント拡大した。

 事業別では、道路・街路に2・2倍となる101億9100万円を積み上げた。継続事業で、札幌北広島環状線屯田西工区の高架橋桁や屯田・茨戸通、一条大橋など橋梁長寿命化修繕を盛り込んだ。延長1・83㌔を対象に拡幅を計画する五輪通を全国枠で新規要望し、確定測量と実施設計の費用を求めている。

 公営住宅等整備は、市営住宅伏古団地Cブロック建て替えのほか、東札幌団地などの外部改修、ひばりが丘団地などのエレベーター更新に73.1%増の19億6300万円を要望した。

 公園・緑地には3.2%増の12億5000万円を積み上げた。21年度予算の本要望で取り下げていた百合が原公園のパークPFI導入に向けた費用を新規で盛り込み、継続では厚別山本公園造成などを予定している。

 環境衛生は5・1倍となる11億300万円を要望。駒岡清掃工場更新の本格化で要望額が伸びた。下水道は6.3%増の38億8700万円を計上し、下水道施設の再構築や災害対策、水質改善などを推進。水道には48.9%減の1億1300万円を充て、豊平川水道水源水質保全に取り組む。

(北海道建設新聞2021年7月9日付18面より)

 北海道建設新聞2021年7月9日付18面には、22年度の所管・事業別概算要望額と21年度配分比、種類別の内訳をまとめた表を掲載しています。閲覧は新聞本紙をご覧ください。


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