札幌市が道路施設等設備機能保持計画まとめる

2021年07月29日 10時00分

事業費40億円を試算

 札幌市建設局は道路施設等設備機能保持計画をまとめた。トンネルや覆道20施設、アンダーパス・跨道橋10施設の電気・機械設備、道路情報板23施設が対象。2021年度からおおむね10年間、1年当たり3―4億円を投じる見込みで、事業費は40億円をみている。このうち道路情報板は5億円を試算する。

 札幌市道路維持管理基本方針に基づく施設別補修計画の一つに位置付けている。

 対象は市内の道路トンネル・覆道、アンダーパス・跨道橋の電気・機械設備、道路情報板。主要トンネルは環状通エルム、創成、盤渓北ノ沢の3施設、道道小樽定山渓線施設のうちトンネルは白井、神威、小天狗など6施設、覆道は木挽など3施設となっている。

 南区のトンネルでは南沢など5施設、西区は小別沢など3施設、アンダーパスは東8丁目や苗穂など7施設、跨道橋は新川と平岡、大谷地の3施設。道路情報板は国際スキー場下りなど23施設を対象とした。

 計画期間は定めず、おおむね10年先を見据えて策定。事業費は、今後の点検結果や社会情勢の変化などにもよるが40億円を試算する。22―24年度は3億円台前半から4億円台後半の事業費を想定。道路情報板は1年当たり2、3カ所程度で計画し、事業費は計5億円を試算している。

 22年度は、エルムトンネルの非常用設備や道路情報板の更新を検討。道路情報板は朝日橋、錦橋、三笠緑地の3カ所を予定する。

 現状の課題として、今後経過年数などから段階的・集中的に更新時期を迎える設備が数多くあることを挙げた。予防保全では定期点検による設備の状態把握に基づき修繕・整備をする状態監視型の管理や、決められた周期で設備の整備・更新する期間管理型の管理に取り組む。

(北海道建設新聞2021年7月28日付14面より一部を抜粋)

 北海道建設新聞2021年7月28日付14面には整備対象となる施設を箇所付けで掲載しています。閲覧は新聞本紙か、e-kensinプラスの記事検索コーナーをご覧ください。


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