札幌市スポーツ局は、札幌ドーム周辺地域で計画するスポーツ交流拠点の基本構想案をまとめた。札幌ドームを中心としたスポーツや集客交流産業振興などの拠点性、札幌の魅力と活力の向上を先導するため、整備の方向性を示した。スポーツ交流拠点としての機能向上へ、アリーナや屋内・屋外スポーツ施設、にぎわい施設などの整備検討を盛り込んだ。
1日の市議会経済観光委員会で示した。
計画候補地は、札幌ドームの敷地や必要に応じて隣接地(国道36号と羊ケ丘通に挟まれた延長線上の範囲)の活用を想定する。
市は、スポーツの振興やスポーツを通じた健康寿命の延伸、拠点性向上による経済・まちの活性化の達成を目的に、スポーツ交流拠点整備を目指す。札幌ドームを核とし、「する」「みる」「ささえる」のスポーツ機能による複合拠点とする考えだ。
基本理念には「自分にあったスポーツの楽しみ方に出会える機会の提供」「アスリートの発掘・強化とスポーツをささえる人材の育成」「施設集約と拠点性向上による経済・まちの活性化」「守り受け継がれてきた地域資源の活用」―の4つを示した。
基本方針を見ると、札幌ドーム、アリーナ、屋内・屋外スポーツ施設、にぎわい施設、その他の機能・施設の整備を掲げた。
整備に当たっては、市スポーツ施設配置活用実施方針に基づき、老朽化したスポーツ施設の集約、効率的・効果的な配置・運用や、障害者スポーツ機能の導入による共生社会の実現に向けたスポーツ環境、民間活力の導入などを検討する。
また、札幌ドームは2030年の招致を目指す冬季五輪・パラリンピックの開閉会式会場とし、アイスホッケー会場やメダルプラザなどのにぎわい会場として活用することを考える。
(北海道建設新聞2021年10月4日付10面より)
この記事に関連して「新アリーナ整備検討」についての記事が北海道建設新聞2021年10月5日付10面に掲載されています。閲覧は新聞本紙か、e-kensinプラスの記事検索コーナーをご覧ください。