ランプライトブックスホテル札幌
ランプライトブックスホテル札幌が、復刻版の探偵小説を付けた「秋の読泊プラン」を販売中だ。29時間の滞在でゆっくりと読書を楽しめる。ホテルの認知度を広げる狙いだ。30日まで提供する。
同ホテルは、ソラーレホテルズアンドリゾーツ(本社・東京)が6月、札幌市中央区南2条西7丁目5の1にオープン。1階のブックカフェではミステリーや食、旅行といったテーマの書籍を販売する。道内出身作家の作品をまとめたコーナーもある。
秋の読泊プランでは、江戸川乱歩や横溝正史ら作家6人による合作探偵小説「江川蘭子」を宿泊客に提供する。元は絶版だったが同社の働き掛けで400冊が復刻販売され、全冊を買い取った。内容については合作の難しさが垣間見えるところもあるという。書籍単体でも販売している。
ニッチな書籍の提供プランとしては出足は悪くないという。オペレーションマネージャーの西村宏夫さんは「日常を忘れてゆっくりと本を読む時間を楽しんでほしい」と話す。宿泊客はブックカフェで販売する本を部屋に持ち込み、気に入ったら購入できる。
価格は1泊1人のスタンダードダブル素泊まりで8500円から。
(北海道建設新聞2021年11月1日付3面より)