わが家のネコが本棚の天板に上がってくつろぐようになった。ストーブをたくと暖気が部屋の上部にたまるため、暖かくて居心地がいいのだろう。夏には全く見向きもしないのに、この時期になると毎年いそいそとそこへ行く。ネコは家で一番快適に過ごせる場所を知っているというが、どうやら本当らしい
▼「冬の日や己を抱き猫眠る」加藤瑠璃子。くるりと丸まって寝ている姿を見ると、こちらまでほっこりする。つまり凍える季節が再び巡ってきたということだろう。きのうは立冬だった。本道はそろそろ積雪初日が出る頃合いである。平年値は旭川が4日、岩見沢が10日、札幌が12日といったところ。ただ札幌管区気象台の1カ月予報によると、ことしは冬型の気圧配置の出現が遅く、平年より高い気温が今少し続くという
▼とはいえ今月下旬以降は冬将軍も本腰を入れ、長期積雪(根雪)になる地域も増えてくる。「いっぷくの姿スコップ雪に立ち」齊藤美規。そんな雪かきに汗を流す日々はすぐそこだ。気掛かりなのは近年目立ってきたいわゆるゲリラ豪雪である。特定の地域に短時間で記録的量の雪が降るため生活への影響が大きい。そこで気象庁は10日から、新しい予報「今後の雪」を始めるという
▼約5㌔四方の格子で、1時間ごとの積雪の深さと降雪量を6時間先まで面的に確認できるようにするとのこと。これで24時間前から6時間先までの気象状況の一体的な把握が可能になる。気になる地域の情報がピンポイントで分かるのは心強い。今冬は気象庁のHPを見る機会が多くなりそうだ。