どちらも民主党

2021年11月17日 09時00分

 昨今は〝キラキラネーム〟と呼ばれる独創的な名前も珍しくなくなったが、昭和の時代はある程度型にはまったものが多かった。姓名の名の方の話である。例えば男なら「清」「博」「茂」あたりだろうか。女なら「和子」「洋子」「静子」が思い浮かぶ

 ▼勢い身近に数人の「博」がいるということもしばしば。いささかやりずらいのが、学級や職場に同じ名前の人がいる場合である。覚えのある方もいるのでないか。声を掛けるとき下の名前を使うことは少なくない。クラス替えでたまたま「キヨシ」が2人そろうと、どちらもそう呼ばれてきただけに若干の混乱が起きる。「キヨシ」の名を聞いて2人が同時に振り向いたりするわけだ。言った方も反応した方も少し気まずい思いをする

 ▼まあ問題は大抵そう長くは続かない。面倒になった誰かが名字と組み合わせ、一方を「マツキヨ」と言い始めるなど新たな呼称が生まれるからである。両者共に「キヨシ」にこだわり混乱が長引くより、その方がずっといい。立憲民主党と国民民主党にはそんな単純なことも分からなかった。先の衆院選で比例代表の略称をいずれも「民主党」と届け出、互いに譲らなかったのである。有権者の多くは最初から〝こんなばかげた話もない〟とあきれていた

 ▼さて、どうなったか。「民主党」と書かれた票が全国で200万票あった事実が先頃判明した。それだけの票が丼勘定で分けられたことになる。本来なら1票もたがえず各党に配分される貴重な票だ。両党反省しているというがこけにされた有権者の不信は消えない。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • web企画
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,447)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,282)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,177)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,102)
函館開建が国道5号の常盤川交差部に橋梁新設の可能性...
2024年04月17日 (783)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。