特定の宗教になどはまるで関心がなくとも、欲しい物を買ってもらえて、おいしい物が食べられるクリスマスは子どもにとってうれしい行事だろう。あしたはイブである
▼「商店街まるでサンタの国なりし」上窪青樹。このところ新型コロナウイルスが鳴りを潜めているため、1年ぶりにきらびやかなクリスマスが戻ってきた。サンタクロースも感染拡大を気にすることなく、プレゼント配りを再開できるのでないか。ただ現実のパパママサンタはたいてい懐事情が厳しい。今どきの子育てにはとにかくお金が掛かるのだ。そんなときにこの一時金は大助かりだろう。国会ですったもんだの末にやっと全額現金での支給も可となった「子育て世帯への臨時特別給付金」である
▼クリスマスとは少し前後するが、本道では多くの市町村が児童1人当たり10万円の一括支給を目指しているようだ。例えば札幌市は27日に、旭川、帯広の両市も24日に全額を一括で支給する。函館市は23日に5万円を先行支給する形だそう。ころころ変わる国の方針に踊らされた市町村職員は大変だったろう。子どもたちのためにとサンタばりに頑張ったに違いない。別途申請が必要な家庭は支給が少し先になるとはいえ、よく間に合わせたものだ
▼使い勝手の点でいえば現金に勝るものはあるまい。とはいえ半分をクーポンにする選択をした市町村も地域内での確実な消費を期待してのことだろう。いずれにせよ子どもが喜び、経済も回る使い方ができるといい。子どもたちよ、ことしはやや大きめの靴下を用意しておいた方がいいぞ。