道建設部は7日、2021年度北海道赤レンガ建築賞の受賞作品を発表した。建築賞には白老町内にある北海道種鶏農場の「mother’s+(マザーズプラス)」、奨励賞には「ニセコ町役場庁舎」と苫小牧市内の「結いの社屋~小金澤組新社屋」が選ばれた。表彰式は31日に札幌ガーデンパレスで開く。
この賞は、建築文化の向上や地域に根差したまちづくり推進を目的に、道と建築関連5団体が共催している。
建築賞の「mother’s+(マザーズプラス)」は白老町社台に20年2月28日に竣工した物販店舗。規模はW一部S造、2階、延べ887m²で、設計・施工は竹中工務店。養鶏業の事業展開に沿った優れた建築意匠と建築技術で計画し、新たな景観を生み出していることが評価された。
奨励賞のうち、「ニセコ町役場庁舎」は21年3月19日に完成した。規模はRC造、地下1地上3階、延べ3374m²。設計はアトリエブンクと金箱構造設計事務所で、主体は泰進建設・浦野工務店・石塚建設共同体が担った。町民の居場所として誰もが立ち寄れ、ニセコの自然を満喫できる点が受賞につながった。
「結いの社屋~小金澤組新社屋」は20年6月20日に竣工した。規模はW造、2階、延べ600m²。設計はアカサカシンイチロウアトリエで、小金澤組の自社施工。職人技を生かした在来工法の事務所でありながら、避難場所も視野に周辺住民への開放を図り、建築文化を高揚させた。
(北海道建設新聞2022年1月11日付1面より)