札幌市まちづくり政策局は19日、2021年の市人口動態を公表した。280人の減少となり、戦後初めての人口減少を記録した。自然増加数はマイナス9867人で、前年と比べマイナス幅が1950人拡大。減少規模は09年以降拡大傾向が続く。社会増加数は9587人で前年比1572人縮小した。
市外の転入超過数は9384人で前年より1330人少ない。道内・道外別では、道内の転入超過が続いている。9985人で、1万人を下回るのは10年以来11年ぶりとなった。一方、道外は97年以降転出超過傾向が続き、21年はマイナス601人だった。
区別で見ると、中央が1440人と21年連続で最多となった。豊平が694人、西が186人、北が45人と4区で増加。一方、白石がマイナス740人と27年ぶりに人口減少に転じた。清田のマイナス682人、厚別のマイナス578人など6区で減少した。
自然増加数はマイナス9867人。全区でマイナスとなり、北、南、東、西の4区が1000人を超えた。出生数減少と死亡数増加により縮小が続き、09年以降はマイナスだ。
一方、社会増加数は20年に新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、道外への転出者数が大きく減少したことで1万人を超えたが、21年は道外からの転入者が減少したことで1万人を下回った。
全区で増え、中央が2417人で最多。豊平が1530人、北が1377人、西が1203人と4区で1000人以上増加した。うち市外との移動を見ると、全区で転入超過となり、中央が2108人と最も多く、豊平の1647人などが続く。区間移動は手稲が445人、中央が274人、南が266人など6区で転入超過となった。
石狩振興局管内からの転入超過数では、千歳市が352人で最多となり、恵庭市95人、石狩郡部の76人など。一方、石狩市と江別市は転出超過となった。千歳市からの転入超過数は前年に比べ199人増と大幅に拡大した。