施策展開に理解広まる
根室市のふるさと納税が好調だ。2021年度は過去最高だった20年度の125億4586万円を大きく上回る150億円に達する見込み。制度の普及に合わせて実績を伸ばすだけでなく、寄付金を活用する施策への理解が広まっていることが要因とみられる。
20年度の受納実績は、08年度の制度創設以来最高の72万3336件、125億4586万8840円。道内で2位、全国でも3位の実績だった。
寄付金は財政調整基金やふるさと応援基金、防災対策基金などに積み立て、公共施設や道路整備、子育て環境、経済活性化などの施策に活用。21年度は4億9309万5000円を充て、ふるさと遊びの広場「わんぱーく」を建設した。
また新庁舎建設事業では、20年度の基本計画、基本設計に4928万8000円、21年度の実施設計に2232万7000円を措置。22年度の着工に向けた準備が進んでいる。
未来を見据えて、地域を支える目的で集まった寄付金を活用。石垣雅敏市長は「信用の積み重ねと関係事業者の取り組みのおかげ。今後も制度の発展と普及に努める」と話した。