掘削量8.2万㎥程度 WTO対象で技術提案評価S型採用
留萌開建は、国道239号霧立防災(苫前町)の仮称・苫前トンネルの工事について、ことし夏以降の公告を目指している。WTO政府調達協定対象で、総合評価の技術提案評価S型を採用。4カ年国債を設定する意向だ。掘削量は8万2000m³程度を見込んでいる。
国道239号霧立防災は、2012年4月に大規模な地滑りが発生したことを受け、13年度に事業着手した。大規模な地滑り帯や落石、雪崩といった危険箇所の解消を図るためルートを新設する。
事業延長は4・9㌔で、霧立峠側の0・6㌔が1工区、苫前町側の4・3㌔が2工区となる。1工区の仮称・霧立峠トンネルは岩田地崎建設・堀口組共同体が施工し、21年3月11日に貫通した。
苫前トンネルは2工区に新設する。用地取得の手続き中で、今春の完了に向けて準備中。延長は1632mで内空断面が50―55m²。NATM工法を採用する。幅員は車道6m、路肩両側0・5m、管理用通路両側0・75mで全幅は8・5mとする。
同開建では、22年度中の工事着手を目指していて、詳細な工事内容や工事費は21年度末までに固める考えだ。
2工区では苫前町側の苫前トンネルに加え、士別側に仮称・古丹別トンネルを新設する。工事着手時期は未定だが、延長420m、苫前トンネルと同じ幅員と内空断面で構成。このほか橋梁は仮称・霧立橋(橋長146m)と仮称・清流橋(137m)、ボックスカルバート型の2号橋(延長21m)整備を計画している。