留萌管内で初
苫前町は24日、留萌管内で最初となるゼロカーボンシティ宣言をした。風力発電を軸に進めてきた再生可能エネルギーの活用に力を入れるとともに、脱炭素推進条例の制定を通じ、2050年までに二酸化炭素(CO₂)排出量ゼロに寄与する考えだ。
日本海沿いに位置する同町は、恵まれた風況を生かし、20年以上前から風力発電事業に取り組んできた。3カ所ある発電施設の総発電出力は5万2800kW、年間発生電力量は約1億4000万kW時、CO₂削減量は年間約8万tに上る。
町は宣言を通して、SDGs(持続可能な開発目標)のうち、11項目の実現を目指す。19日には脱炭素推進研究会を設置するとともに、町が貢献可能な温室効果ガス排出抑制などの検討に着手している。
3月定例会には、脱炭素推進条例案を上程する予定。町と町民、事業者らが一体となり、温室効果ガスの排出量削減、地球温暖化対策を進める。
福士敦朗町長は「町のCO₂削減量は排出量を上回っていることから、さらに取り組みを進めて社会に貢献していく」と話していた。