後志自動車道追加ICと泊共和線の終点を結ぶ
小樽建管は、新設中の道道泊共和線から後志自動車道に接続する仮称・共和北インター線整備の2023年度事業着手を目指している。延長700m、事業費10億円を見込む。泊共和線の終点となる5号との交点と、仮称・仁木南IC―仮称・共和IC間に設ける追加ICを結ぶ考えだ。
泊共和線は、泊村茅沼村の229号交点を起点に共和町国富の5号交点までを結ぶ。北電泊発電所周辺の自然、原子力災害発生時の避難路で、新設延長16.1km、全幅8m。23年度の事業完了を予定する。
仮称・共和北インター線は泊共和線終点と、後志道の上りと下りに追加で設置予定の仮称・共和北ICをつなぐアクセス道路。泊共和線を高速道路に接続することで、物流効率化や周遊観光を支援するほか、災害時の救援活動や地域住民の避難活動を円滑化する狙いがある。
道路は上下線分離とし、各幅員は車道3.25m、路肩左1.5m、路肩右0.75mの全幅5.5mとする。
シマツケナイ川をまたぐため、橋長20mと同22mの2橋の整備を想定。構造はいずれも上部が1径間PC橋、下部が橋台2基、基礎は杭基礎とする計画だ。
仮称・共和北インター線新設は、道が3日に開いた21年度6回目の公共事業評価専門委員会で、23年度着手を要望する大規模公共事業の事前評価対象地区として挙がった。5月中旬にも開く次回委員会で事業実施の妥当性を判断する予定。順調に進めば23年度に事業着手し、27年度の事業完了となる見通しだ。
仮称・共和北ICは、国が整備する仮称・仁木南IC(仁木町大江)から仮称・共和IC(共和町国富)までの約13kmのうち、共和IC寄りの共和町国富に設置するとみられる。事業主体のほか、フルジャンクションICとするかなどの詳細は、事業の妥当性が認められた後に協議、決定する。