定山渓地区義務教育学校 新校舎は延べ3575m²

2022年02月18日 18時56分

 札幌市 23年10月着工へ

 札幌市教育委員会は、2025年4月の開校を予定する仮称・定山渓地区義務教育学校の基本設計概要をまとめた。南区定山渓温泉西1丁目31の定山渓中敷地に設ける新校舎はW一部RC造、平屋、延べ3575m²の規模を想定。児童会館との複合化を図るほか、別棟で郷土博物館を整備する見通しだ。22年度に実施設計を進め、新校舎と郷土博物館は23年10月の着工を目指す。

 定山渓小と定山渓中を再編し、小中一貫教育のモデル校として開校する。校舎と郷土博物館は新築し、中学の屋内運動場は改修して活用する計画だ。

学習環境やメンテナンス性を考慮し平屋建てで計画する新校舎

建築設計はアトリエブンク、設備設計は北日本技術コンサルが担った。基本設計では屋内運動場とグラウンドの活用を想定し、現校舎の北側に平屋と2階建ての2パターンの校舎配置案を検討。学習環境や採光・通風、メンテナンス性を考慮して平屋の配置案を採用した。

 校舎には延べ200m²の給食室、延べ150m²の児童会館を設ける。別棟の郷土博物館は延べ75m²を見込む。

 校舎中央に昇降口、西側に給食室を設置し、歩車分離を図る。日常的に他学年の活動を感じられるよう教室は多目的室や図書室を挟んで南北に向かい合う配置とした。

 教室はワークスペースや廊下の上部高窓により安定した採光と通風を確保。ひさしを設けて外壁や窓を保護し、平屋建てとすることで雪庇(せっぴ)の処理に配慮する。

 現校舎跡地に前庭として遊具などを整備するほか、郷土博物館を新設する。一般開放を想定し、駐車場や道路からアクセスしやすい場所に設けたい考え。児童会館は0―18歳を対象とし、遊戯室や集会室、事務室を設置する計画だ。

 新校舎は23年10月から14カ月かけて施工する。屋内運動場改修と一部増築などは内容により変動するが、24年1月から長期休み期間中に施工し、25年1月の完了を計画。現校舎の解体と前庭整備は開校後8カ月、グラウンドや遊具の整備は6カ月かけて完了させたい考えだ。

 屋運改修や現校舎解体、グラウンド造成を含めた総事業費は19億円を見込む。

 


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