札幌市教委 23年10月着工目指す
札幌市教育委員会は21日、老朽化に伴う校舎の建て替えを計画する明園小について、2021年度に取り組んだ基本設計の概要を公表した。新校舎はRC造、4階、延べ6474m²の規模。建て替えに伴い、元町南児童会館と複合化させる見通しだ。現校舎を使用しながら新校舎を建て、現校舎解体後に多目的ホールなどを整備する。新校舎を皮切りに23年10月の着工を見込み、27年11月の完成を目指す。
同小は東区北19条東14丁目1の1に位置。校舎は1967年の建設で、これまでに6回増築した。建設から約50年が経過し老朽化が進んでいることから建て替える。建築設計は都市設計研究所、設備設計はビーゴーイングが担った。現屋内運動場は利用を続ける。 普通教室は2―4階に2学年ずつ配置し、ワークスペースを隣接させる。特別支援学習室は職員室と保健室に近い2階に配置。校舎中央に光庭を設けることで通風と採光に配慮する。
1階東側に給食室(延べ350m²)、多目的ホール(同150平方)、児童会館(同300m²)を置く。児童会館には遊戯室や集会室、クラブ室、事務室などの整備を予定。専用玄関を設け、放課後に小学校敷地から出ずに来館できるようにする。多目的ホールは6m程度の天井高を確保する。
校舎は周辺住宅よりも高さがあるため、日影に配慮し、校舎北側の外壁面を道路から後退させる。
新校舎は23年10月に着工し、24年9月から昇降口、給食室搬入口をそれぞれ仮設。25年4月の一部供用開始を見込む。
続いて同4月から現校舎とプールを解体。校舎東側の新築は26年5月の着工を見据える。校舎東側で26年6―12月にグラウンドを整備し、27年5月に校舎東側を完成させる予定だ。
27年6月に給食室を含む校舎東側と児童会館の開館を予定。8―10月で仮設の昇降口、給食室搬入口解体を進める計画だ。