普通建設事業費1割減、292億円 帯広で大空団地建替など
十勝管内19市町村の2022年度予算案が出そろった。骨格編成は2市町。特別会計、企業会計を含む総額は4141億683万8000円となり、前年度当初を2.2%上回った。一般会計は2401億4188万8000円を積み上げ、1.3%増加した。同会計に占める普通建設事業費(芽室町は投資的経費)は、9.3%減の292億4349万9000円。帯広市で市住大空団地4街区丘建て替えの初弾、大樹町で新町民プール新築に着工する。
普通建設事業費は、予算規模が大きい帯広市が骨格編成であるほか、大型事業完了で10市町村が前年度を下回ったため、減少した。最大の伸び率は、豊頃中改築が本格化する豊頃町の82.9%増。役場庁舎改築を終えた大樹町が48.4%減で、最も減少率が高かった。
帯広市 4月に市長選を控えるため骨格編成となった。市住大空団地4街区丘建て替え初弾1棟35戸に着工。汚水処理統合に着工し、圧送管の初年度整備費として3億円を確保する。
音更町 道の駅に隣接するなつぞら公園整備は芝生広場造成など1億3400万円を計上。道路は新規で町道7路線の改良舗装を盛り込んだ。
士幌町 3月町長選に伴う骨格予算。新規着工する中士幌北団地など、公住建て替えは3棟8戸を計画する。
上士幌町 消防団員用の駐車場整備に5086万円を措置。役場庁舎などの耐震改修に向けた基本計画や公園整備基本構想を策定する。
鹿追町 鹿追小、中のエアコン設置を含む大規模改修に1億6815万円を計上した。町民ホールやトリムセンターなどの省エネ設備導入に向けた調査に取り組む。
新得町 ごみ中継施設建設は総事業費7億1626万円を試算。4月にも指名競争入札し、24年度の完成を目指す。新役場庁舎建設は6月に工事費を補正する予定だ。
清水町 公住西都団地建て替えの初弾は2棟4戸で、建築と外構に分けて指名競争入札する計画。常盤橋架け換えや地域再エネ導入戦略策定に取り組む。
芽室町 地域集会所2施設の再整備や公住西町団地長寿命化改善などを進める。6月着工、11月末の完成を見込むピウカ川親水公園整備は6465万円を措置した。
中札内村 鉄道記念公園再整備に着手。中型遊具や噴水などを新設する。老朽化が進む中札内小の外部塗装、屋上防水は2カ年事業の初年度で1億3398万円を計上した。
更別村 国保診療所での発熱外来整備に向けた増改修の実施設計や地域交流センターの改修に取り組む。スーパーシティなどの関連事業費は5月の補正を見込んでいる。
大樹町 北海道スペースポート整備の初弾となるLC1射場の実施設計と土木工事に着手。新町民プール新築に5億9565万円を措置した。
広尾町 24年度着工に向けて防災公園新設の基本設計費を計上。役場庁舎など公共施設21カ所のLED化に9367万円を確保した。
幕別町 総事業費約11億円を投じ2カ年で取り組む札内南小大規模改修に着工。幕別地区の汚水処理統合がスタートし、連絡管渠新設に1億7120万円を充てた。
池田町 利別南町で取得した大規模用地の利活用に向けて調査する。道路整備は2路線の改修を予定し、計1億円を計上した。
豊頃町 トンケシ緊急避難場所と接続する避難路の改良に向けた調査設計へ着手。豊頃中改築と関連して実施する豊頃小改修の設計を進め、23年度の着工に備える。
本別町 本別公園のオートキャンプ場整備へ施設や遊具の設置、老朽施設の解体設計費を盛り込んだ。道路橋梁は継続8事業に2億7180万円を措置する。
足寄町 小学校施設長寿命化は外部改修へ移行。初弾は螺湾小で実施する。温浴施設新築は実施設計完了が年度末のため工事費の計上は見送り、補正予算で確保する。
陸別町 町道駅南通改良の新規着工や、特公賃住宅新町団地2棟4戸の新築を予定。北勝光生会へ補助する特養老人ホーム建て替え補助は年度明けの補正計上を目指す。
浦幌町 町道改良舗装は、新規で北栄1条通157mに着工する。継続の相川川西線には、前年度当初比2倍超の2億3760万円を計上した。