留萌管内8市町村の22年度予算案

2022年03月07日 17時28分

普通建設事業費36%増 苫前など3町伸び60億円

 留萌管内8市町村の2022年度予算案が4日、出そろった。総額は6%増の793億6023万4000円、一般会計は8%増の478億8200万円とそれぞれ前年度当初予算を上回った。一般会計に占める普通建設事業費は60億6349万6000円と36.1%増加。骨格編成の留萌市は51.7%減少したが、苫前町など3町が数倍の伸びを示している。

 普通建設事業費が大幅に伸びたのは3倍の苫前町、2.2倍の遠別町と2.1倍の天塩町。それぞれ建築関連に盛り込んだ大型事業が要因だ。

 工事は施設長寿命化がが目立った。遠別町は町立診療所建て替えの着工費を確保。改修は留萌市で緑丘小、羽幌町でスポーツセンターの陸上競技場、天塩町は役場庁舎の耐震化に乗り出す。

 委託では建て替えに向けた動きが顕著で、羽幌町の中央公民館旧が基本設計、小平町の第2旭団地は基本・実施設計、遠別町の遠別中改築で基本設計に取り組む。

 各市町村の22年度予算案の主要事業は次の通り。

留萌市
 骨格編成のため、普通建設事業費は6億9242万4000円の減額。完成後40年以上が経過する緑丘小は、校舎の雨漏り対策やトイレ洋式化、屋体のひび割れ補修などを計画し1億7560万4000円を投じる。

増毛町
 経年劣化で浸食した護岸を整備するため、信砂6区第1頭首工の測量と改修に1400万円を充てる。合同墓整備は1233万1000円を措置した。場所は暑寒沢墓地隣接地で、納骨数は1000体ほどを見込む。

小平町
 枝沢橋修繕や定期点検などを含む橋梁長寿命化に5800万円を計上した。第2旭団地建て替えの基本、実施設計などに946万2000円を充当。14棟50戸を18棟36戸に再編する計画で、23年度からの着工に備える。

苫前町
 21年12月に入札を終えた新日本海地域交流センター大規模改修に着手するため、普通建設事業費が10億6932万4000円増加した。苫前下水浄化センター改築は22―24年度で電気設備を更新。22年度は900万円を投じて消防設備のLED化を図る。

羽幌町
 羽幌町スポーツ公園の陸上競技場トラック改修に1億2397万3000円を投入する。23年度に予定していた継続の総合体育館改修を前倒したことも絡み、普通建設事業費が2億6110万4000円増えた。

初山別村
 大高橋補修に3420万円、初山別5条線道路排水改修に3000万円を計上。862万円を盛り込み、23年度着工予定の中峰橋補修実施設計に入る。

遠別町
 22―23年度で建て替える町立診療所に6億4326万円を盛り込んだ。規模はRC造、2階一部3階、延べ1859m²。遠別中改築の基本設計には1000万円を充てた。23年度に実施設計、町立診療所の建て替え後、24年度から2カ年で整備する計画。普通建設事業費は6億1356万円増加した。

天塩町
 庁舎耐震化改修に3億8880万円を措置したことなどで、普通建設事業費が4億7449万3000円増額。更岸5線14号橋は8000万円を投じ架け換える。クリーンセンターではポンプ井撹拌(かくはん)機更新、建屋の屋上防水や外壁改修などを予定し1億3800万円を積み上げた。


関連キーワード: 予算 留萌

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • 東宏
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,403)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,270)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,240)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,112)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (890)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。