札幌市が22億円の債務負担行為設定
札幌市は、モエレ沼公園野球場の硬式化改修について、スタンドを建築と電気・機械設備に分け、夏ごろにも順次発注する見通しだ。2022年度予算案で工事費として22億2900万円の債務負担行為設定を要望。建築は5億円以上を試算する。早ければ23年早々の着工を見込んでいる。
22年度予算案では、グラウンド整備の実施設計に1800万円を計上。21年度1定補正予算の繰り越し明許費に3700万円を設定し、スタンド部分の実施設計費に充てる。共に22年度に取り組む予定だ。
グラウンド整備は建設局みどりの推進部が所管し、実施設計で工期や工事費を固める。工事費は23年度以降の当初予算に計上する見込みだ。
都市局建築部が担当するスタンドは特命随契で実施設計を進める。工事は一般競争入札する見通しで、2カ年での施工を視野に入れて今後詳細を詰める。
実施設計の結果にもよるが、スタンドの建築は12月の本契約を目指して4定議会で承認を得た後、早ければ年明けの着工を想定。各種設備も年末までの本契約締結を見据える。
現在、市が管理する硬式野球場は円山と麻生の2カ所。両球場は建設から40年以上が経過し老朽化している。モエレ沼公園の軟式野球場を硬式野球場に改修することで、円山・麻生野球場の大規模修繕に伴う長期閉鎖に対応したい考えだ。