札幌市交通局は老朽化が進む地下鉄駅構内のエスカレーターとエレベーターについて、2022年度分の更新工事を春の大型連休前から順次発注する見通しだ。長引く半導体不足に備え、例年より前倒して発注する方針。エレベーターは一般競争、エスカレーターは特命随契を想定する。
同局は13―23年度を事業期間に、地下鉄駅構内の昇降機を毎年計画的に更新している。
エレベーターは現在の油圧式から更新する。エスカレーターは設置から約40年が経過するものもあり、老朽化が顕著。内部に冬靴のスパイクなどが混入し、ステップ内部を削ることで寿命を早めるケースもある。エレベーター、エスカレーターともバリアフリー対応させる予定だ。
22年度の施工対象は、エレベーターが東西線西11丁目駅(2機)、南郷13丁目駅(3機)、南北線北34条駅(3機)。エスカレーターは東西線ひばりが丘駅(2機)、新さっぽろ駅(1機)、大谷地駅(3機)、南郷7丁目駅(2機)を予定する。
実施設計はエレベーターが東西線宮の沢駅(2機)、南北線麻生駅(1機)、エスカレーターが東西線新さっぽろ駅(4機)、ひばりが丘駅(3機)を対象に取り組む。それぞれ23年度の施工を想定している。
21年度はエレベーター3駅8機、エスカレーター4駅12機を更新。契約額ベースで合計8億815万2700円を投入した。