大空町は、大空高寄宿舎を新築する計画だ。本校舎向かいの東藻琴幼稚園跡地に建設する。本体の概算工事費は4億9874万円。入札は主体、電気、機械、外構に分ける考え。主体は4月に簡易公募型指名競争入札で公告し、6月に入札する予定だ。
大空高は、東藻琴高と女満別高を統合して21年4月に開校。東藻琴高の旧校舎にメインキャンパスを置く。統合に伴い旧女満別高寄宿舎は利用を停止していて、旧東藻琴高寄宿舎(緑友寮)は老朽化が進んでいることから、新たな寄宿舎を整備する。
建設地は東藻琴81の2。大空高の南側に東藻琴1号線(学園通)を挟む区画で、中央に3連棟の寄宿舎、北側に車両用通路、西側に歩行者用通路を設け、南側は緑地とする。
寄宿舎の規模はW造、平屋、延べ900m²。センターハウス棟と東西の居室棟で構成する。センターハウス棟は延べ366m²程度で、公設塾となる研修室や地域に開放する会議室、食堂といった交流拠点機能を有する。厨房や事務室、居室(2人用1室)も入る。
居室棟は、センターハウス棟を軸として左右対称の平面計画。それぞれ延べ267m²程度として、光庭を中心に、居室(2人用6室、4人用2室)、大浴場、洗濯乾燥室、トイレを周囲に配置する。
公設塾などが入る地域の「学びの交流拠点」として地方創生拠点整備交付金を活用する。月内に本体工事費を盛った21年度補正予算案を上程し22年度に繰り越す。外構と備品の予算は22年度に補正する。7月に着工し、2月の完成を目指す。
基本・実施設計は日本工房が履行中。概算工事費として主体は3億2538万円、電気は7337万円、機械は9999万円と見積もる。外構は調整段階だが、駐車場は12台分、アスファルト舗装は909m²、芝の種子吹き付けは1971m²の規模をみている。
旧女満別高寄宿舎のうち、築後48年の旧棟は除却を予定。築後9年の新棟は外国人技能実習生などの利用も視野に入れ共同住宅や交流施設としての活用を探る。旧東藻琴高寄宿舎は、新寄宿舎の建設後に除却する計画だ。