街区整備計画着手へ 候補地に幸町2、3の1.7ha
ふらのまちづくり会社と富良野市は、東5条3丁目地区市街地再開発を本格化させる。候補地として、幸町2、3の約1.7haを選定。2022年度は再開発の内容を決める街区整備計画に着手し、23―26年度で事業認可や設計、工事を進め、既存商業店舗の再集積などを図る考えだ。
街区整備計画策定は、5月にも市が指名競争入札で発注する考え。22年度当初予算案には2313万円を計上している。
ふらのまちづくり会社と市は、官民連携で中心市街地の再整備を推進。10年度にフラノマルシェ、15年度にフラノマルシェ2を含む東4条街区地区第1種市街地再開発、18年度にコンシェルジュフラノとサンライズパーク整備を完成させてきた。
続く東5条3丁目地区再開発は、5条通商店街の中心に位置する幸町2、3が対象。ふらのまちづくり会社が施行者となる予定で、国の社会資本整備総合交付金を活用する第1種市街地再開発事業を想定する。
現在、同地区には住宅や商店など53棟の建物がある。商業施設の集積が必要なほか、建築物の老朽化、また非耐火構造の木造建築物の立地率も高く、地区内の施設の更新が求められる。
21年度は街区整備計画の前段となる地区再生計画を作成。10日に公表された同計画案によると、パブリックコメントを経て5月に策定する見込みだ。
地区再生計画では、JR富良野駅から国道38号につながる市道東5条通の沿道に形成されている商店街を核とした9.2haを対象とした。この中で、東5条3丁目地区約1.7haは再開発の第1候補となる重点整備地区に位置付けた。
市は地区再生計画を基に街区整備計画を作成し、再開発の内容を精査する。現状では商業店舗の集積などとともに、防災機能を備えた広場約1000m²の設置を検討している。