函館市が赤川高区第1、旭岡配水池の耐震診断へ

2022年03月14日 17時53分

4月中旬にも指名

 函館市企業局は2022年度、浄水をためる赤川高区第1配水池と旭岡配水池の耐震診断を計画している。22年度予算案に合わせて1億3351万8000円を計上。5月ごろの入札に向け、4月中―下旬の指名通知を予定している。

 市上下水道事業経営ビジョンに基づき計画。日本水道協会が22年度に水道施設耐震工法指針を改定する見通しを受け、新たな耐震基準に適合するかどうかを調べ、長寿命化対策に役立てる。

 赤川高区浄水場(赤川町443)内にある赤川高区第1配水池は、1978年完成の1面2池と94年完成の1面2池で構成。2面とも鉄筋コンクリート製で容量は5000m³だ。市北部の赤川、神山、桔梗エリアなどへ水を供給している。

 旭岡配水池は旭岡浄水場(旭岡町17の12)内にあり、78年完成の1面2池、96年完成の1面3池で構成している。2面とも鉄筋コンクリート製で容量は1万2500m³。旭岡エリアのほか市内中心部も供給範囲となっている。

 赤川高区と旭岡を含む市内の全配水池はこれまでに簡易診断をして、対策の優先順位を検討。市内中心部が供給範囲となっているこれら2配水池の重要性が高いと判断し、耐震診断に取り掛かることにした。コンクリートの強度と劣化状況調査や構造計算もして新たな耐震基準に適合しているかを調べる。

 供用しながらの診断となるため、データの解析に時間がかかるほか、水を抜いての目視点検が必要になる。業務期間は20カ月程度を見込み、22―23年度の継続費を設定する。

 入札参加資格は市の土木関係コンサルの有資格者で、技術士などの配置も求める考えだ。

 診断後、問題がなければそのまま供用を続ける。補強などの必要性が浮上した場合は別途に設計を発注し、改修や補強を施す意向だ。


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