23年度分から工期確保狙い
札幌市都市局は例年4月ごろに発注している学校の給水改修について、2023年度から1月ごろの早期発注に統一させる方針だ。工期の十分な確保が目的。これに伴い22年度は、22年度分を4月、23年度分を23年1月にそれぞれ発注する。
1月発注の場合、春休みから準備に着手できるなどのメリットがある。22年度の対象は鴻城小、丘珠中、北小、平岡小、平岡中、八軒中。給水ポンプや受水槽、給水配管設備などの更新を施す。
4月下旬に総合評価の一括審査型で公告する予定。5月中旬の開札、23年2月中旬までの工期を見込む。対象は管A等級を想定。工事規模は1億円以上2億5000万円未満と設定している。
一括審査型は、応札者が提出する技術資料を共通化するなど、受発注者双方の事務的な負担の軽減を図る仕組み。配置予定技術者を1人に限定し、技術資料を1部提出することで、対象全案件か希望する案件のみの入札に参加可能だ。
また、いずれかの落札予定者となった者は以後の入札が無効となり、同一業者が複数落札することはできなくなることから、多くの企業の受注機会確保につながる。
23年度分については、債務負担行為を設定した上で、9校の給水改修を23年1月にも一括審査型で公告する予定。工期は24年2月ごろまでを想定している。