地下2層に1354台収容
札幌市建設局は15日、4月1日に供用開始する西2丁目線地下駐輪場の内覧会を開いた。地元商店街や工事関係者ら約110人が参加。2015年から約6年かけて完成した施設をお披露目した。駐輪場利用による放置自転車などの減少、地上の通路環境改善につなげたい考えだ。
元請けとして岩田地崎建設、丸彦渡辺建設、北土建設、フジテック、ダイヤ冷暖工業、北電力設備工事、新和電機工業、札幌日信電子の8社が携わり、技術を結集。総事業費は58億円に上った。
地下1、2階の2層式で、延べ1874m²の広さ。収容台数は自転車1170台、原動機付自転車(125cc以下)82台、規格外自転車102台の計1354台となっている。2段式バイクラックと平地スペース、2段式サイクルラック、規格外対応スライドラックからなり、原付は地下1階のみ対応する。
出入り口は地下1階の地下鉄大通駅に至るコンコースと接続。地上階は狸小路につながる南出入り口と南2条線につながる東出入り口に幅員2・1―3m、延長141mのスロープを設置した。地上階とつながるエレベーターは2カ所あり、うち1カ所は夏ごろの利用開始を見込む。
内覧会で吉岡亨副市長は工事関係者や市民に謝辞を述べ、「駐輪場の利用を通じて、車いす利用者など多くの人が安心して通行できる空間になれば」と期待。森吉泰文二番街商店街振興組合理事長は「大通がにぎわい、自転車の買い物客が訪れるきっかけになれば」と話した。
市は大通周辺の自転車など放置禁止区域の拡大に加え、ここを含む札幌駅周辺の駐輪場8カ所を有料化することも周知し、景観向上への理解を呼び掛けている。