185億円を計上 千代田小増改築など押し上げ
旭川市の2022年度当初予算案に占める工事請負費等は、前年度当初比23.3%増の185億4751万7000円となっている。継続の総合庁舎改築に千代田小の増改築が重なったことで、一般会計は40億円増。花咲スポーツ公園の陸上トラック改修など公園整備で土木費も増額となっている。特別会計は旭山動物園えぞひぐま館の完了で7億円減少した。企業会計は水道事業の増加で2億円の増額となる。
一般会計と特別会計は工事請負費を集計。企業会計は建設改良費のうち工事費を合算した。
一般会計の32.2%を占める土木費分は、59億8144万5000円を計上。道路橋梁新設改良費は1.3%減の41億8523万円。緑地公園費は花咲スポーツ公園の陸上トラック改修などが主となっている。
総務費は2・1倍の65億2117万円で、3年目に入った総合庁舎建て替えが本格化したことで一般会計を押し上げた。教育費のうち小学校建設費は千代田小、豊岡小の2校の増改築に8億4402万7000円を充てるだけでなく、21年度補正予算にも約23億円の工事請負費を積んでいて、執行ベースでは30億円を超える。
特別会計は、動物園事業のみ工事請負費を計上しているが、えぞひぐま館整備の完了により9割減の6910万円にとどまった。企業会計は水道が13.6%増の37億8376万9000円、下水道が7.8%減の7億7556万7000円、病院が52.2%減の1億5899万4000円という内訳だ。
22年度予算案各会計の工事請負費等は次の通り。
一般会計 137億6008万7000円
◇総務費▽市民活動費(1185万円)地域会館建設補助▽財産管理費(65億932万円)総合庁舎整備推進、庁舎改修
◇民生費▽社会福祉総務費(800万円)春光台汚水処理施設解体準備▽児童福祉施設整備費(480万円)放課後児童クラブ施設補修、愛育センター改修
◇衛生費▽火葬場費(2億2000万円)旭川聖苑改修、同火葬炉など整備
◇農業費▽農業センター費(800万円)農業センター施設改修▽農村施設管理費(660万円)農村地域センター改修▽市有林費(1100万円)林道整備
◇土木費▽道路橋梁維持費(2200万円)土木事業所施設改修▽道路橋梁新設改良(41億8523万円)道路橋梁整備、道路側溝整備、地域歩行空間など整備▽河川整備費(1億1900万円)河川整備▽空港費(1億7850万円)空港整備▽都市計画費(575万円)駅前広場補修▽街路事業費(8000万円)神居旭山通ほか整備
▽緑地公園費(8億4705万5000円)都市計画公園整備、運動公園整備、花咲スポーツ公園改修▽市営住宅建設費(3億6671万円)市住整備▽市営住宅改善事業費(1億7720万円)市住改修
◇消防費▽常備消防費(380万円)水道消火栓新設
◇教育費▽小学校維持修繕費(3880万円)学校施設改修▽小学校建設費(8億4402万7000円)高台小PFI整備、学校施設大規模皆増、千代田小増改築、豊岡小増改築、永山西小増改築▽中学校維持修繕費(3930万円)学校施設大規模改修、施設改修▽公民館費(2430万円)公民館補修▽市民文化会館費(3784万5000円)文化会館改修、文化施設など整備▽保健体育総務費(1100万円)カムイスキーリンクス索道整備、体育館施設補修
特別会計 6910万円
◇動物園▽総務管理費(6910万円)施設整備費
企業会計 47億1833万円
◇水道▽配水管布設工事費(23億2610万6000円)▽取水施設工事費(2億6087万円)▽浄水施設工事費(2億6151万9000円)▽配水施設工事費(2億5096万6000円)▽量水器設置工事費(6億8430万8000円)
◇下水道▽下水管布設工事費(7億7256万7000円)▽ポンプ場施設工事費(300万円)
◇病院▽建物(1億5899万4000円)