実施設計・施工一括、DB方式 概算事業費は37.7億円
美唄市は、市立美唄病院建て替えの基本設計をまとめた。建物は2棟構成で規模は合わせてRC・軽量S造、3階塔屋1階、延べ6415m²。概算事業費は延べ床面積増加と資材高騰などで、2億7000万円増の37億7000万円を試算。実施設計・施工一括発注のデザインビルド(DB)方式で、4月上旬に公募型プロポーザルを公告し、7月ごろに業者を選定する。2022年度は実施設計と準備工を進め、23年度早々に本体を本格着工。24年3月の完成を目指す。
公募型プロポの参加資格は単体か共同体とし、同規模程度の設計や施工実績などを要件とする。
基本設計によると、病院棟(RC造、3階塔屋1階、延べ5972m²)と事務棟(軽量S造、平屋、延べ443m²)の2棟を渡り廊下で接続する。一般病床43床(うち地域包括ケア病床15床)、療養病床32床、人工透析30床。1階に外来、診療、医療・事務、2階に透析、リハビリテーション、手術、管理の各部門、3階に病棟部門を配置する。
建設地は西2条北1丁目1259の2で、南西側の職員駐車場。駐車場は一般86台、職員68台などを予定する。病院建て替えの基本設計は大建設計が担当した。
概算事業費の内訳は、新病院の建設工事費29億2000万円、現病院解体工事費・外構工事費5億円、医療機器等整備費2億円、設計費や調査費などで1億5000万円。財源は地方債(過疎対策事業債・病院事業債)22億7000万円、国庫補助金10億5000万円、基金4億1000万円、一般財源4000万円を充てる。
現病院の解体と外構の実施設計・施工は、それぞれ別途発注。現病院解体は23年度に実施設計、24年度に施工。外構は24年度に実施設計、25年度に施工をそれぞれ予定している。