22―31年度に老朽設備更新など
音更町は、2022―31年度を期間とする簡易水道事業経営戦略案をまとめた。10年間で老朽設備更新に4億1000万円、管路更新に2億5800万円を見込む。道営事業を活用した新浄水場の建設などを進める。期間内の建設改良費は23億8715万円を試算する。
町は20年度、簡易水道事業を公営企業会計に移行。計画性の高い公営企業経営を進める指針として同戦略を策定する。
町は浄水場9カ所、配水池22カ所を管理。配水能力は1日当たり5778m³、管路総延長は323kmとなる。20年度末時点で計画給水人口が2760人、現在給水人口が2124人だが、人口減少や離農によって31年度には1997人まで減る見込みだ。
投資計画では計画的更新と災害に強い施設の構築を目標に設定。優先度を付けながら長流枝、豊田、音更東部地区などの設備更新と老朽配水管路の整備に取り組む。
施設更新には道営事業を活用する。美蔓高倉第2地区で進む浄水場新築は、老朽化したハギノ浄水場と機器更新が必要な万年浄水場を統合する形で高倉地区に配置。21年度は本体に取り組んでいて、22年度は営農用水を供給する管路を整備する。
27―32年度には北西部地区の施設整備と管路更新を進める計画だ。