月形町義務教育学校設置審議会(竹田紘一会長)は25日、月形町役場で開いた会合で答申案を確認した。義務教育学校の設置場所は「月形中敷地内が妥当」、校舎整備は「月形中改築を望む」とする内容で、4月下旬に古谷秀樹教育長に答申する予定だ。最終的には上坂隆一町長が判断し、町の方針を決め、2022年度に基本構想に着手する。
義務教育学校設置については21年8月にまとめた方針を基に、町教委が同審議会に諮問。答申案によると「人口減少、学校施設の老朽化、まち全体の計画を総合的に判断し、義務教育学校設置は必要」とし、設置場所は必要面積、安全性、利便性、経済性、早期性の5つの判断基準から「月形中敷地内が妥当」とした。
設置時期は、基本構想から施工などを考慮するとおおむね5年程度必要だが、教育的な側面から「1年でも早い設置を望む」としている。
校舎の整備方法は、今後の教育的な側面と将来的な実質負担の軽減を考慮し、財政的な見通しが立つのであれば「改築」を希望。今後の人口減少や予算規模を勘案し、運営に支障のない範囲で「コンパクトな建物が望ましい」とした。
関連で、間もなく耐用年数を迎える学校給食センターは「給食運営委員会など専門の機関で適切な判断が必要」と結論付けた。学童保育所は「学校に隣接するのが望ましく、設置までの間、児童が安全に移動できる対策が必要」とした。
既存施設は、1054の1にある月形中が1976年建設。校舎はRC造、2階、延べ2625m²、屋体がS造、平屋一部2階、延べ750m²の規模だ。神園1の月形小は80年建設。校舎はRC造、3階、延べ3666m²、屋体はS造、平屋一部2階、延べ817m²の規模。