札幌市水道局は豊平川水道水源水質保全事業の一環で、分水井の室内配管・弁設備新設を1日にも一般競争公告する見通しだ。対象は機械設備の市内業者で、単体か特定共同体を想定。4月下旬の入札を予定し、工期は1050日をみている。
豊平川水道水源水質保全事業では、南区定山渓温泉東2丁目121の玉川橋取水堰から白川浄水場に導水する河川水のヒ素を一定程度除去するため、取水施設の整備を計画している。
分水井は導水路を通った河川水を、新設する管理センターや合流井に分配する機能を持つ。地下が水槽となっている。
今回の工事では分水井1階の内部配管を新設。管径1200㍉の配管を約53m布設するほか、配管中に3・7の電動弁3台と手動弁2台の計5台を取り付ける。3月末公表の発注見通しでは金額区分を5億円以上に設定している。
水道局はこのほかにも同事業に関連する工事9件の告示を2022年度に予定。4月は天日乾燥床ほか新設や水力発電設備新設、管理センターのフロック形成池・沈殿池設備新設を発注する見込みで、いずれも金額区分5億円以上の大型案件となっている。