留萌開建が土砂災防止へ
留萌開建は2022年度、小平町の国道232号小平防災に本格着工する。土砂災害を防ぐため路線をかさ上げする。起点の大椴側から法面掘削に入り、本年度は2万7460m³の土量を見込む。土捨場造成も並行して進める。工事は掘削と土捨場の2件で公告し、どちらも第2四半期(7―9月)に入札する予定だ。
全体の整備区間は、小平町の大椴側を起点とする花岡側までの3.7km。過去、法面の一部が崩れたことや、日本海側に面しているため冬季は吹雪による視界不良、越波が生じている。
事業では課題解決に向け、現道東側の法面を切り土、盛り土して約5m高い位置に道路を新設する。幅員は車道6.5m、路肩両側1.25mの全幅9mとする。総事業費は130億円を試算し、22年度予算には3億8000万円を措置した。新設区間にある道有林の取得が見通せないため、完成年度は未定としている。
22年度は大椴側の法面上部で切り土し、一部を盛り土に活用する。工事延長は850mを見込む。
土捨場は小平トンネル東側の町有地に設ける。延長900m、全幅3.5mの工事用道路を町道花岡線に接続し、工事用車両の往来環境を築く。土捨場に到達するまでに鬼泊川があるため、仮橋を1橋架ける。暗渠布設も予定しているが延長や口径といった規格は精査中だ。
入札方式はそれぞれ施工能力評価Ⅱ型・施工体制確認型総合評価、等級は一般土木のB等級とする。金額規模はどちらも1億円以上、2億5000万円未満。工期は各7カ月間を見込む。
委託では、道有林などがある花岡側の2.3kmで測量を進める計画だ。