落石中と統合
根室市は、落石小増改築の実施設計を6月上旬にも指名し、同中旬に入札する見通しだ。2022年度予算に委託料2414万5000円を計上。普通・特別教室などを増築して隣接する落石中と統合する。23年度は本工事に取り組む方向で、工事費は3億5000万円程度を試算。24年度の移転を目指す。
落石小は1892年に開校し、現校舎は1982年に完成。校舎はRC造、2階、延べ1849m²で、屋体はS造一部RC造、平屋、延べ691m²の規模。普通教室5部屋や音楽室、理科室などがあり、30人程度が通っている。
落石中は1947年に開校し、増改築を繰り返して89年に現在の形になった。現在は約20人の生徒が通学する。規模は校舎がRC造一部B造、平屋、延べ1545m²、屋体はS造一部RC造、平屋、延べ561m²となっている。
落石中を耐震化改修することが難しいため、落石小北側に増改築して統合する計画。増築部分の規模は、現校舎の半分程度を見込む。
22年度は実施設計に取り組む。6月中旬に入札し、12月末までを業務期間に設定する考え。23年度の単年度で工事を推進し、24年4月から校舎の供用を開始する方針。移転後は、敷地内にある駐車場の舗装や植え込みの整備といった外構を実施し、事業完了に持ち込む。移転後の落石中については、今後利活用を検討する考えだ。